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(回答先: 国際機関は一刻も早く「現地調査団」・「多国籍部隊」の投入を願う 投稿者 ほくめん 日時 2002 年 4 月 23 日 02:06:03)
虐殺の可能性を追及する事などは、もはや論外の情況らしいね。虐殺が行なわれたのは、事実だ。問題は、国際社会がイスラエル政府と軍に罰を与えるかどうかに移っているみたいだね。
ジェニンでは、アパッチと呼ばれるＡＨ６４対戦車ヘリコプターが投入され、民間人の家屋を標的としてミサイル攻撃している。中にはミサイル攻撃命令を拒否したイスラエル兵がいて、それがイスラエル内で物議を醸しているようだね。しかし、パレスチナ人は、こうしてミサイル攻撃で死亡しただけでは無いのだね。
ジェニン地区から脱出したパレスチナ人が、どのような攻撃があったのかを西側報道機関に告発している。日本では、その報道が伝わっていないようだがね。この告発では、ジェニン地区のパレスチナ人が侵略してきたイスラエル軍に「処刑」されたと言うのだね。集団で屋外に集められて、処刑されたらしいのだね。集団虐殺だ。
ジェニンキャンプでは、１万人以上の人口があった地区が今や瓦礫の山となっているが、国際社会は「救援部隊」も送っていない。そして、これから「調査」するという役所的なアナウンスメントばかりが出て、パレスチナとアラブ圏の怒りが高まりつつあるようだね。
国際社会が、イスラエルと戦犯のシャロン首相に制裁を加えることができるなら、パレスチナとアラブ圏の怒りもおさまるかもしれないね。しかし、アメリカ政府とイスラエル政府はこれに反対している。制裁とは、基本的に刑罰なのだからね。
しかし、イスラエルに対する国際的制裁が行なわれない限り、パレスチナ人が国際法の保障する抵抗権を行使する肉弾戦も終わることは無いのだね。刑罰か、それとも戦争かという選択の問題なのだね。国際社会がどちらを選ぶのかが問われているのだね。
国際社会では、イスラエルの生存権を認めながらも、パレスチナの生存権を認めていない情況にある。これが、パレスチナが抵抗をやめない所以でもある。そして、世界の人口の５パーセントを占めるに過ぎないアメリカとイスラエルが、国際政治全体を牛耳っているという問題もあるのだね。
その理由は、アメリカとイスラエルの持つ核戦力にあると言うね。しかし、核武装していない国を核攻撃する事は国際法でも許されていない。大国の核攻撃に対し、中小国がポータブル核兵器で対抗する恐れもあるので、その核報復のリスクも計算しなければならない。攻撃があれば、反撃があるのは言うまでも無いからね。
アメリカ軍内部では、いざとなれば核攻撃するさと強がりを言うものの、実際に最後の手段が使えるかどうかは疑問らしい。それでも、アメリカの戦力を恐れる理由があるかどうかだろうね。確かに、おかしな政府高官は多いようだがね。しかし、日本は核攻撃に対する核報復をしなかったが、他の国はそうとは限らないのだからね。
アフガニスタンで世界最強の陸軍とされたソ連軍が敗北して１０年以上が過ぎた。しかし、２１世紀に入った今でも、同じ敗北劇を繰り返そうとしている軍がある。「世界最強」の「唯一の超大国」アメリカと、その「文明諸国」同盟軍だね。
ソ連のアフガン戦争時代と違って、今回のアフガン戦争はアメリカ軍の得意とする空爆で都市壊滅を行なった事もあり、アフガニスタン人の「文明」軍に対する怨嗟の声が根強い。それが、タリバン・ゲリラの戦争を後押ししている。これは、アメリカにとって最大の誤算だったようだね。
アメリカにとって、それが得意の空爆戦略なのか、それとも馬鹿の一ツ覚えだったのかだがね。そして、いつの間にやら、アメリカ軍は陸軍を投入し、タリバン・ゲリラとの「ベトナム戦争」に入ってしまった。そこには、何の節度も無かった。イスラエル軍がパレスチナ人を「処刑」するのも、これと同じだ。
アメリカの高級軍人たちは、あれほどベトナム化を避けようとしていたはずなのだがね。こうして、アメリカにとっての「野望のアフガン」は潰えたのだ。ソ連の野望が潰えたのと同じくね。
ソ連にとっては、連邦領土からインド洋まで領土を拡張する事が野望だったらしいね。アメリカ情報機関は、それをまんまと潰したとされている。しかし、今度はアメリカ自身の野望が潰されたのだね。
しかも、今度のゲリラは、アメリカドルで武装された「ムジャヒディン」でなく、難民キャンプで生まれた「タリバン」だ。それだけに、かつてのアフガンゲリラと違い、地元民の支持も低くない。そして、アメリカが知らない部分も多いのだね。
アメリカ情報機関とダブヤは、ここのところを理解していなかったようだね。もともと、アフガン・ゲリラを育てたのは自分たちだったし、自分たちの力でどうにでもできると多寡をくくっていたらしいがね。敵を知り己を知らば百戦してあやうからずというが、敵を知らず己を知らざれば戦うごとに必ずあやうしとも言うから、このアフガン戦略は最も稚拙だったようだがね。
アメリカ人は、そこのところを理解せず、大それた世界戦争を始めたね。これは、アメリカ対「非アメリカ」の戦争でもあるのでね。ダブヤが宣言したように、味方でなければ敵だという図式なのだからね。
アメリカ政府とダブヤら戦争狂たちは、自分の稚拙な戦略に乗る国でなければ「敵」だと言うのだから、アメリカを除く世界の９５パーセントの人口の中で、「敵」で無い人間は多くないだろうね。アフガンで「ベトナマイズ」されているアメリカの「味方」を自認する人間がいるとしても、それは妄想症の人間だという事になるだろうね。
アフガン戦争（パート２）は、アメリカという国の弱点を暴露した戦争だろうね。アメリカ人は孫子を好み、好んで引用する。しかし、孫子はアメリカを好んでいないのかも知れないね。
それでも、消えた野望を今でも追っているのが、浅ましいダブヤ政権とその「戦争屋」たちの姿だ。まだいける、まだやれるとばかりに、ヒンヅークシュ山脈の高地に陣取ったタリバン・ゲリラを攻撃している。空から空爆してもうまく行かないと判ったら、今度は谷底から攻撃しているらしい。どれもうまく行かないから、トラボラであれ何であれ実体の無い勝利宣言をして疑惑を招いているのだがね。
アメリカという世界の５パーセントの人口に、残り９５パーセントの人口を支配させるかどうか。それが問題だろうね。アメリカの人口と言っても、その内の更に５パーセント程度が支配層だとされているから、ほぼゼロに近い人口が世界を支配しようとしているのだね。それも「資本主義だから是とする」と言うのも、説得力が無い。どちらを向いても、戦略ゼロの支配者たちでは、説得力も何も無いね。
世界の頂点を占めると自称してきたアメリカと衛星国の「エリート」が、その実敗北者だと暴露され、その支配力も潰えかねない情況が生まれたようでね。しかし、ベネズエラの４月クーデターが２４時間天下に過ぎなかった事に比べれば、「唯一の超大国」アメリカの天下は１０年以上も続いた。諦めるのにしくは無いはずだ。
野望が潰えた以上は、悪あがきをせず、これで良しとするべきだが、悪の限りを尽くしたエリートたちにとってはそうも行かない。まだまだ、浅ましい限りの戦争犯罪も続くだろうね。それが、抵抗運動を続けさせる事になるのだがね。
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