イスラエル軍による包囲が続くヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムの聖誕教会で21日夕、中にいた5人のパレスチナ人が塀を乗り越えて脱出した。イスラエル軍報道官によると、全員が民間人で自主的に投降し、同軍が保護した。けがはないが、疲労が激しいため病院に運んだという。
一方、教会内に立てこもっているパレスチナ人は、5人はイスラエルと内通しており、イスラエル軍がかけたはしごを使い、援護射撃をうけながら逃げ出したと主張している。
キリスト生誕の場所とされる生誕教会には、イスラエル軍がベツレヘムに侵攻した2日から、武装活動家を含む200人以上のパレスチナ人が立てこもっている。イスラエル側は教会周辺を封鎖し、援助団体などの立ち入りも認めていない。教会内部では、水、食糧がなくなりつつある。(10:55)