昨日(4・20)午前NHK衛星1で放送された「ABCワールドニュース」は、英国政府が、アラビア語新聞に寄稿した詩の内容が“自爆テロ”を賞賛する内容だということで、駐英サウジアラビア大使の召喚を検討していると報じた。
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★ 文字通りの簡潔な報道だったので、詳細はわからないが、おそらく昨年秋に成立した「反テロ法」に抵触しているという名目で召喚するつもりなのだろう。
外交官身分の人物や大使館については、お互いが派遣国の主権を代表するものとして丁重かつ慎重に取り扱うのが外交儀礼である。
外交儀礼に反する処遇は、主権国家そのものに対する侮辱であり、外交断絶や戦争につながりかねないものである。
サウジアラビアのみならずアラブ諸国やムスリムは、パレスチナの“身体を犠牲にした攻撃”を“自爆テロ”とは考えず、非重武装化された状況で続けられているイスラエルの強奪行為に対する正当な反撃だと考えている。
英国政府が実際に召喚を行うかどうかわからないが、世界認識や価値観が異なる詩を新聞に寄稿したことで大使を召喚するかもという情報がメディアで流されることだけでも、異常であり、サウジアラビアを挑発するものである。