【エルサレム18日=久保健一】当地の報道によると、ヨルダン川西岸ベツレヘムで17日、日本人旅行者の若者カップルが、イスラエル軍による侵攻作戦の最中と知らずにキリスト教聖地「聖誕教会」を探し回り、取材中の報道陣に“救出”される騒ぎがあった。
2人は、タクシーでたどり着いたベツレヘムの入り口検問所から、徒歩で市中心部の教会を目指したが、ガイドブックを読むのに夢中になっていたため、外出禁止令で無人になった街の異変には、全く気づかなかったという。
そこに、防弾チョッキにヘルメット姿の装備で撮影中の報道カメラマンの集団が通りかかり、2人を発見、カメラマンの1人が銃弾で穴だらけのビルを指さすと、2人は教会行きを中止した。2人は6か月間の旅行中で、その間テレビ、新聞のニュースは知らず、自治区で何が起きているか分からない状況だった。戦場に突然現れた観光客に、パレスチナ住民も困惑を隠さなかったという。(読売新聞)
[4月18日13時29分更新]