(回答先: 米政府、ベネズエラの政変首謀者と接触したが扇動はしていないと言明(ロイター) 投稿者 えーてる 日時 2002 年 4 月 17 日 14:48:47)
「石油王」でもあるダブヤ・ブッシュ一族やアメリカ情報機関と南方の「石油王」(ベネズエラの石油王)たちが、十分な準備をして「クーデター」を始めたのは、どうも間違いないねのだね。クーデターと言うよりか、俗に言う「平和的クーデター」のつもりだったのだろうね。
ベネズエラの4月クーデターの図式は、2001年の「911」事変にも似て、テレビのライブ中継を十分に利用しつつ、チャベス大統領の「暴発」を演出し、事実上の軍事クーデターを行うというものだね。南米のテレビマンたちがこの陰謀の一方の主役だったのも、言うまでも無いのだね。「放送法」などどこへやらと言うべき悪行で、言うまでも無く公共の電波を私物化したのだがね。
アメリカ政府は、このクーデターが成功していれば、この事件の背後で自分が陰謀を仕切ったのだと吹聴しただろう。しかし、ベネズエラ4月クーデターは、24時間ばかりで露と消えたのだね。三日天下という言葉があるが、4月クーデターはその「記録更新」をしたと言えるだろう。これは笑い話になりそうだね。末代までの笑い草だ。
クーデターが失敗した以上、アメリカ政府が自分の関与を認める事はありえないね。しかし、アメリカ政府とダブヤ周辺の高官の関与事実は歴然たるものだ。歴然たる陰謀の事実を前にしても、関与を認めないで頬かむりするしかない。これでは、日本の政治家と同じレベルだろうがね。
この手の陰謀も、30年前には成功したものだ。しかし、今度は失敗した。ダブヤに限らず、世界中の「アナリスト」がその原因を分析しているね。ダブヤが馬鹿だったのか、それとも南米人が利口だったのか。どちらかと言えば、それは後者なのだね。
ダブヤは祖父の代からの野心家一族で、財閥でもあり、ある意味ではケネディ一族にも優るとも劣らない政治家一家の当主だ。ケネディ一族が暗殺事件にあって滅亡の危機に瀕しているのに比べると、ブッシュ一族は情報機関にもにらみがきき、危機にさらされた事も無い。ブッシュ一族は、20世紀のアメリカでも最も成功した「エスタブリッシュメント」の一つだろうね。ダブヤが選挙詐欺で大統領になったとしても、一族の隠然たる力を考えれば、それも当然らしいね。
そのダブヤですら、アフガニスタン、コロンビア、フィリピン、イラク、イラン、北朝鮮、パレスチナ、そして今のベネズエラと、どれをとっても思い通りに動かしている駒が無い情況なのだね。というよりか、全てが裏目に出ているのだね。それが、「冷戦終結」以来の地域紛争時代を大戦争に追いやっている。それと同時に、この地域紛争時代を終結に導いていると言えるだろうね。
ダブヤが思い通りに動かしているのは、日本の小泉政権と官僚くらいだね。あとは、思い通りにはならなかった。ダブヤはそれ程頭も悪くないのだが、何故これ程計算違いが続くのかね。何故、これ程陰謀が裏目に出るのかね。それが問題だね。
ダブヤの陰謀に乗り、外国漁船を撃沈して狂気した日本の小泉や旧内務省勢力、警察官僚のような驕児たちにこの問題が解けるかどうかね。この問題が解けるなら、この連中の政治生命も内務官僚権力も、まだまだ長く続くだろう。それは、ある意味見物だね。
しかし、どうも、小泉総理はもう「辞めたい」と告白しているらしいのだね。田中外相のくび騒動からほんの数ヶ月でここまで落ちてしまったのだね。やはり、驕児は用うベからざるなりという事かね。
自民党政治の最終兵器だった小泉が自ら沈没するという事は、日本の戦後政治が終末を迎えるという事だね。となると、政党政治を支持しないと表明する日本人の6割を占める「無党派市民」が、小泉や内務官僚勢力の後を埋める力量をもっているかどうかが問題になりそうだ。それも見物だろうね。彼らが、軍部クーデターに反クーデターで抵抗したベネズエラ人より力量が劣っているなら、日本は「文明国」だと自慢できない事になるだろうね。