【ワシントン17日時事】
十七日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、同時テロの容疑者ウサマ・ビンラディン氏が昨年十一月末から十二月初めのアフガニスタン東部トラボラでの戦闘時には、トラボラ地区に潜んでいたのに、米地上軍は拘束できずに逃亡を許したと報じた。これについて、ブッシュ政権は軍の「重大な失態」との結論を下したという。
同紙はビンラディン氏の消息に関して、戦闘で死亡した可能性はほとんどなく、昨年十二月十日までにトラボラから逃亡したとの情報当局の見解を伝えた。また、重病を患って側近のアイマン・ザワヒリ氏の下で治療を受けているとの分析もあるとしている。
同紙はビンラディン氏を拘束ないし、殺害する最大のチャンスを逃した理由として、フランクス中東軍司令官の判断ミスを挙げている。