本日(4・17)午前NHK衛星1で放送された海外ニュースのなかでタイトルに明示した各局が、旧ユーゴ内戦で最大の虐殺事件と言われている「スレブレニッツア虐殺事件」の責任の一端を感じたオランダのコック内閣が総辞職したことを報じた。
[BBCニュース]
● コック首相は、「スレブレニッツア虐殺事件」発生当時も首相の職にあった。
● どのみちオランダは1ヶ月後に総選挙が予定されている。
● 「スレブレニッツア虐殺事件」の生存者であるハサン・ヌハンビッチ氏は「私は生存者です。真相究明と裁判を要請します。そして、強調したいことは、裁判であって、政府の総辞職ではありません」とインタビューに応えた。
※「スレブレニッツア虐殺事件」
U.N.安保理指定のボスニア6安全地域の一つで、U.N.平和維持軍オランダ部隊が管理していたスレブレニッツアで1995年7月に起きた。
セルビア人系武装勢力(ムラジッチ司令官)が、イスラム系ボスニア人多数を家族から引き離して連れ去り、後に7千人以上が殺害されていたことが発覚した。
オランダ軍部隊は、貧弱な武装だったためにセルビア人系武装勢力に対抗できなかったと言い訳をしているが、オランダ軍部隊は、連れ去り現場でも整然と展開し、まるでセルビア人系武装勢力の連れ去りに協力していたと指摘されている。
(そう言えば、戦犯として指名手配されているムラジッチ氏はどうしているんでしょうね)
※ オランダ内閣総辞職の背景
7千人以上のイスラム系ボスニア人が殺害された1995年7月の「スレブレニッツア虐殺事件」は、U.N.平和維持軍オランダ部隊に“大きな責任”があったことをオランダ歴史研究所が指摘していたが、政府系のオランダ戦争記録研究所も、オランダ政府と派遣オランダ軍部隊に“責任”があったことを先週認めた。