【カイロ小倉孝保】
ファハド・サウジアラビア国王は15日、イスラエルのパレスチナ住民に対する攻撃について「虐殺行為だ」と厳しく批判した。サウジでは国民の間に反米・イスラエル感情が高まっており、来週に予定されているアブドラ皇太子の訪米を前に、国民の不満がサウジ現体制へ向くのを回避する狙いがある。
サウジからの報道では、ファハド国王はジッダでの閣議で、「イスラエルはパレスチナ住民を虐殺し、遺体を隠すなどしている。イスラエルは平和を求めておらず、国際社会の意思を無視し続けている」と述べた。
また、ファルシ情報相は閣議後、サウジ政府が米政府に対し、イスラエル軍がパレスチナ自治区から即時撤退するようさらに圧力をかけることを求めたことを明らかにした。