【ワシントン中島哲夫】
ブッシュ米大統領は25日、テキサス州クロフォードの大統領所有の牧場でサウジアラビアのアブドラ皇太子と会談する。フライシャー大統領報道官が16日の会見で発表した。大統領は17日、ハリリ・レバノン首相と会談し、23日にはモロッコのモハメド国王とも会う予定だ。
同報道官によると、ブッシュ大統領とアブドラ皇太子との会談のテーマは、(1)中東問題と米サウジ関係(2)アブドラ皇太子が提案し、アラブ連盟の首脳会議で3月28日に採択された包括的中東和平構想(3)「テロとの戦争」の今後――など。
アラブ世界での影響力が大きく親米的なサウジは、米国の中東政策にとって極めて重要な存在だ。しかし、サウジ側からは、イスラエルにパレスチナ自治区からの軍撤退を求めながら、本腰でないように見える米政府への不満が強く、アブドラ皇太子の訪米は実現困難との見方も一時出ていた。