【カイロ=石川陽平】
イスラエルのシャロン首相は16日、前日に拘束したパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの武装組織指導者、マルワン・バルグーティ氏が「何百人ものイスラエル人を殺害した容疑で裁判にかけられるだろう」と表明した。
シャロン首相は軍のラジオ放送を通じ、イスラエル軍によるラマラでのバルグーティ氏拘束を「今回の軍事作戦の中できわめて重要な成功だ」と評価した。
これに先立ち、ペレス外相も「有罪が立証されれば、法に基づく代価を払うことになる」と語った。
バルグーティ氏の拘束を巡っては、パレスチナ側が反発を強めている。自治政府のアブドルラフマン内閣官房長は15日夜、AFP通信に「(バルグーティ氏に危害が加えられれば)深刻な事態を引き起こす結果になろう」と警告、同氏の処遇次第では再びテロが活発になる恐れを示唆した。