04/16 17:17 インドネシア3軍人を逮捕 パプア州独立指導者暗殺 外信93
【ジャカルタ16日共同】昨年十一月に起きたインドネシア・パ
プア州(旧イリアンジャヤ州)独立運動最高指導者テイス・エルア
イ氏=当時(64)=の暗殺事件で、国軍憲兵隊は十六日、軍人の
三容疑者を逮捕したことを明らかにした。
国内の独立運動への弾圧を強めるメガワティ政権下で、国軍の強
硬派が引き起こした最悪の゛権力犯罪″の可能性が濃厚となった。
精鋭の陸軍特殊部隊のアミルル・イスナイニ司令官は「特殊部隊
が弁護団を準備している」と話しており、三容疑者は同部隊所属と
みられる。
スライマン・アベ憲兵隊司令官は三容疑者の所属、名前などを明
らかにせず「動機は不明で、将官が犯行に関与したことを示す証拠
はない。今後、容疑者が増えることも、減ることも考えられる」と
語った。
遺族らによると、エルアイ氏は昨年十一月十日に州都ジャヤプラ
の陸軍特殊部隊司令部で開かれた夕食会に出席した後に拉致され、
翌朝遺体で発見された。
陸軍特殊部隊は、軍内で選抜された約六千人で編成され、対ゲリ
ラ戦が主任務。アチェ特別州の独立派制圧作戦などに当たっている
。東ティモールでの併合派民兵の育成、旧スハルト独裁政権下での
民主化活動家の拉致・殺害などの秘密工作に関与したと指摘される
。
パプア先住民のエルアイ氏は非暴力路線で「主権返還」運動を組
織した。しかし、天然資源の豊かな同州の独立を恐れる政府は、政
府転覆を図ったとして同氏を逮捕した。暗殺された当時は保釈、公
続き (改行で次頁 S:次文書 E:終了)
>判中だった。
(了) 020416 1717
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