【CJC=東京】
ヨルダン川西岸のベツレヘムの聖誕教会に立てこもっている武装パレスチナ人約200人を、英国などの第三国に引き渡す案が浮上している。
武装パレスチナ人は4月2日、西岸のパレスチナ自治区への侵攻作戦を進めるイスラエル軍に追いつめられ、聖誕教会に乱入、教会関係者ら数十人を盾に立てこもった。8日には銃撃戦の結果、教会施設で火災が発生した。
共同通信によると、事態打開のため、カトリック関係者を中心に、イスラエルとパレスチナとの間で仲介作業が続いている。いったんは、武装パレスチナ人を西岸からガザ地区に移送することで、パレスチナ側も了承した模様だが、ガザ地区での活動再開の可能性があるとして、イスラエル側が拒否したという。
代わって有力視されているのが、第三国への移送案。イスラエル放送によると、イスラエルや自治区に戻らないことを条件に英国に引き渡すことで、イスラエルが妥協する姿勢を見せ、パレスチナ側の返事を待っているという。