ユダヤ系米国人数万人 イスラエル支持デモ
ワシントン
シャロン政権によるヨルダン川西岸での軍事行動で国際的批判を浴びるイスラエルを支持しようと、ユダヤ系米人数万人が15日、ワシントンの米連邦議会議事堂前の広場に集結し、イスラエルへの連帯を表明して気勢を上げた。主催したユダヤ系米人団体は集会のため、1200台のバスを仕立てて米国内15州と隣国、カナダから参加者を動員した。米国内で開かれたイスラエル支持集会では最大規模としている。「われわれはイスラエルとともにある」「アラファト(パレスチナ自治政府議長)と(米中枢同時テロの黒幕とされる)ウサマ・ビンラーディンは同じ」などのプラカードが揺れる中、ユダヤ系のウォルフォウィッツ国防副長官があいさつに立ち、ブッシュ大統領からの「連帯」のメッセージを伝えた。同副長官はその一方で「イスラエル国民だけが中東の暴力の犠牲者なのではない。無実のパレスチナ人もまた多数苦しみ、死んでいる」と演説。そのうえで「その事実を認めることが極めて重要」とも訴えた。
(夕刊から)