【エルサレム14日=平野真一】
ベイルートからの報道によると、レバノン政府は14日、パレスチナ危機打開を目指し中東歴訪中のパウエル米国務長官が15日にベイルートを訪問し、ラフード大統領らレバノン政府首脳と会談すると発表した。また、イスラエル放送は14日、米政府筋の話として、長官がアサド・シリア大統領と会談するためダマスカスも訪問すると報じた。
レバノンのイスラム原理主義組織ヒズボラの対イスラエル攻撃で緊張の高まっているレバノン南部情勢について協議するためで、長官はヒズボラ抑止を強く求めると見られる。
対イスラエル強硬派シリアと、同国に事実上属国化されているレバノンは、今回の長官歴訪の対象からはずされ、両国は不満を表明していた。
長官はその後、エルサレムに戻り、イスラエル・パレスチナ間の調停を続けると見られる。
(4月15日00:15)