ヨルダン川西岸ラマラのパレスチナ自治政府議長府で14日午前11時(日本時間同午後5時)から始まったパウエル米国務長官とアラファト・パレスチナ自治政府議長の会談は、同日午後2時すぎに終わった。米政府当局者が会談前、「1時間前後」と予想していた会談は3時間超におよんだ。両者は15日に再び会談するという。
長官は会談後、記者団に「会談は有益かつ建設的だった」と語った。また、ロイター通信によると長官は同日、イスラエルのシャロン首相とも会談する。
ラマラでの会談で、長官は議長にテロの取り締まり強化などを要求し、議長はパレスチナ自治区への激しい攻撃を繰り返すイスラエル軍の撤退に向けた米国の働きかけを求めた模様だ。「停戦協議」と並行してパレスチナ国家樹立に向けた「政治協議」を始めるための諸条件についても話し合ったとみられる。
議長は3月末からイスラエル軍に監禁されており、イスラエル軍の戦車や多数の武装兵士たちが会場の議長府を取り囲むという異例の状況下で会談は行われた。(17:28)