13日付の英紙ガーディアンは、英国がイスラエルに対し、パレスチナ攻撃に使われる可能性がある武器の輸出を事実上禁止したと報じた。
同紙によると、英政府は昨年、銃や弾薬、ミサイル部品、装甲車両などイスラエル向けに1250万ポンド(約24億円)相当の武器輸出を許可した。今回の禁輸措置の具体的な内容は不明だが、こうした武器の大半が対象とみられる。
イスラエルの武器調達全体の中で英国の割合は小さく、禁輸は政治的、外交的意味合いが強いという。英政府には、輸出兵器が内部抑圧や地域の不安定化につながる場合は輸出を禁じるとの指針がある。
同紙によると、ドイツが既にイスラエルへの武器輸出を禁止したほか、フランスも一部物資で事実上の禁輸を始めているもよう。(ロンドン共同)
[毎日新聞4月13日] ( 2002-04-13-10:50 )