本日(4・12)午前NHK衛星1で放送された「BBCニュース」は、イスラエル軍の激しい攻撃が続いたジェニンに潜入して撮影した映像とともにレポートを流した。
● 手押し車椅子に座った年老いた女性が未舗装道路の真ん中にいる映像から始まった
ナレーション:車椅子の老女が道の真ん中にいるが近くのイスラエル軍兵士は無視している
BBCの女性記者(ベツレヘムで威嚇銃撃された人)が、イスラエル軍兵士に近づき、「彼女をどこか安全な場所に移動させてもいい?」と訊くと、兵士が「どこでも好きなところに連れていきな」と答える。
● 年老いた男性がベッドに横たわって腰に白い布が巻かれている映像
家族の人の話によると、その男性は、食べ物を買いに外に出たらイスラエル軍に撃たれた。救急車を呼ぼうとしたが通じないので、徐々に弱っているとのこと。
男性が撃たれたところを目撃した少年が登場し、撃たれたあとも危険で近寄れず1時間くらい放置せざるをえなかったと語った。
● 道にしゃがみ込んで泣いている女性
記者が話を聞くと、7ヶ月前に結婚した夫が、羊の面倒を見ているときにイスラエル軍に攻撃されて死んだという。
何人ものパレスチナ人がアラブ語?で訴えかけていたが、英語の字幕も表示されなかったので、どういう内容を語っていたかは不明。英国人の多くもそうだろうね。
BBCの記者は、「イスラエル軍がブルドーザーで遺体を転がしていたことやイスラエル軍によって虐殺された集団墓地があるという話を聞かされた。しかし、ジェニンで取材できた場所と時間は限られたので、ことの真偽は確かめようがない」と締めくくった。
[ナブルス報告]
ナブルスについては、同日の各国のニュースでその様子が流された。
イスラエル軍による激しい攻撃が行われたナブルスは、アナンU.N.事務総長が「状況がわかれば世界はびっくりするだろう」と語った(「ABCワールドニュース」4・11)ように、建物のほとんどが破壊され、町全体が廃墟と化している。
住民は、瓦礫の下に多くの人が埋まったままだと言っているという。
10万人に超える人口を数えたナブルスの街で人々が生活できるようになる見通しは立っていないようだ。