イスラエル軍は12日早朝、ヨルダン川西岸ナブルス南部のカリル村に侵攻、約20人のパレスチナ人を拘束した。また、激戦地となったジェニン難民キャンプで、パレスチナ過激派の遺体の処分を始める予定だ。しかし、国際機関による検証を求めるパレスチナ自治政府が強く抗議している。国連は、ジェニンで約3000人の民間人が家を失ったとしている。
ハーレツ紙によると軍は12日、封鎖している同キャンプに歩兵部隊を派遣し、放置されている遺体を集め、民間人は病院に安置し、過激派はヨルダン国境の渓谷に埋めるとしている。軍高官は、衛生上の理由と、パレスチナ自治政府が政治的プロパガンダとして利用するのを防ぐためとしている。
一方、自治政府のエレカット地方行政相は「ジェニンの虐殺」と非難。訪問中のパウエル米国務長官にも、現地の視察を求めている。(19:55)