「ロシアRTRニュース」は、ここ2、3日、ロシア下院が共産党を委員会委員長から放逐した“政変”後に起きているロシア共産党の動向をトップで報じている。
昨日は、ロシア下院を仕切っている下院事務局長トロシキン氏(共産党)が中道派の圧力で辞任したことと、共産党員で下院議長であるセレジネフ氏の処遇をめぐってロシア共産党が中央委員会総会を開催していることを報じていた。
本日(4・12)午前NHK衛星1で放送された「ロシアRTRニュース」は、セレジネフ氏が下院議長をやめないことになり、中道派及び右派がそれを歓迎していることを報じた。
セレジネフ下院議長は、「共産党より下院のために働きたい」と議長職を続ける理由を語った。
RTRは、セレジネフ下院議長が辞任しなかったことで、共産党は分裂の方向で動かざるをえなくなったと解説した。
ロシア共産党は、現在下院の第一党で、支持率が36%あるという。
ロシア下院議長は、ロシア−ベラルーシ連合国家最高評議会のメンバーでもあり、ベラルーシの大統領も、セレジネフ氏の議長職留任を歓迎しているとのこと。