12日の参院本会議で行われたパレスチナ和平に関する決議の採択で、自民党の近藤剛氏(比例選出)が党の方針に“造反”、全投票議員中ただ1人反対に回った。
決議はイスラエル軍のパレスチナ自治区からの早期全面撤退などを求めるものだが、近藤氏は「パレスチナへ自爆テロの自制を求める文言が入っておらず、国際的に通用しない」と反発。本会議直前の党議員総会で青木幹雄参院幹事長に反対する考えを伝えた。青木氏は「容認できない」と翻意を促したが、近藤氏は「処分は覚悟の上」と応じなかった。
パレスチナ決議は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による日本人拉致疑惑の解決を求める決議とともに一括採決されたため、両決議は当初予定された全会一致での採択とはならなかった。