(回答先: <米国防長官>核弾頭搭載の迎撃ミサイル研究を指示(毎日新聞) 投稿者 えーてる 日時 2002 年 4 月 11 日 20:20:11)
アホかねぇ。
これはTMDの敗北宣言以外の何者でもないね。
確かロシアがまだ核搭載のABMをモスクワ周辺に配備していた筈だけど、これは言葉をかえれば、ミサイルでミサイルを打ち落とすことがいかに困難かを示しているのだね。
アメリカも当初ナイキミサイルに核弾頭を装備したABMを開発したけど、ABM条約の締結で、首都とあと一箇所にABMの配備が限定されたときに、全廃したんだね。
その理由は、ぜんぜん迎撃にならないから。
つまり、敵の核弾頭の直撃よりはマシとはいえ、自国上空でしかも自国の核弾頭による核爆発が起こるわけだから、その下の国土にも被害は免れないからなのね。とうぜん死の灰はふってくるし。
あと、高空で核爆発が起こると、広範囲に電磁パルスが放射されて、コンピューターや通信機器などがみんな死んでしまうEMP効果がある。
敵の核弾頭の直撃を免れても、これではぜんぜん費用対効果が合わないわけ。
今回、アメリカが迎撃ミサイルへの核搭載を検討した背後には、以上のことから考えて、おそらく本土防衛用のミサイルではなく・・・日本などの「同盟国」や海軍のイージス艦に搭載して洋上で発射するタイプのミサイルへの搭載検討ということだろうと思う。
つまり、支那や北朝鮮から発射された大陸間弾道弾を、アメリカ本土に到達する前・・・それも発射直後でスピードの遅い時に、あるいはMARVが分離した直後に・・・東シナ海や日本近海、太平洋、場合にょっては日本本土から発射した核弾頭迎撃ミサイルで打ち落とす。
これならアメリカ本土が核汚染やEMP被害を受けることはない。
これらの被害を受けるのは日本だから、アメリカにとっては別にどうということはない。