「毒食わば皿まで」と半ばヤケクソのシャロン、イスラエルの軍事猛攻にも一歩も引かないパレスティナ、ハマスやヒズボラ、さらにはPLO軍事組織にも影響力を喪失しつつあるアラファト、イラク侵攻作戦がパレスティナ危機で動かせないことに焦燥感を深めるブッシユ、というのが現在のパレスティナ情勢でしょうが、中東からの非公式情報では、2月以降、パレスティナ側の軍事能力が飛躍的に向上しており、その理由は米軍、カルザイ暫定政権の包囲網をかいくぐって、パレスティナに脱出したアルカイダ軍事組織の精鋭が戦闘に加わっているため、だそうです。
たしかに、ブービートラップや、イスラエル戦車の地雷による破壊、正確なスナイピングなど、自爆テロだけでない多彩で高度な攻撃が続いています。さらに「悪の枢軸」発言に怒り心頭のイラン、イラクも陰に陽にパレスティナ側を支援しており、もっとも日和見だったヨルダンまで、反イスラエルのトーンを高めています。
愚かなダブヤの発言が「反米・反イスラエル統一戦線」を作り出してしまったようで、ダブヤ一派の恫喝すらイスラエル、パレスティナどちらにも効きそうにありません。超タカ派路線が破綻する時のひとつのパターンは、戦前の日本の関東軍の暴走のように、中央の方針を現地が無視して暴走することで、全体がコントロール不能になることですが、ダブヤにとっては、イスラエルが関東軍になりつつあるようです。
ただし、アルカイダのパレスティナ戦闘への参加情報は、米国の情報操作の可能性もあり、事実をキチンと確認する必要があるでしょう。イスラエルでクーデタが起きる可能性も出てきたようです。