[パリ 10日 ロイター] 中東情勢が緊迫化するなか、フランスのパリでユダヤ人学校のバスが投石の標的にされ、生徒1人が軽傷を負った。
同市のドラノエ市長は、事件の発生に深い衝撃を受けたとする声明を発表した。
現場はイスラム教徒とユダヤ教徒の両方が住む地区。ただ、同声明は事件の詳細に触れておらず、同市警察当局からのコメントも得られていない。
一方、同国のラジオ局、フランス・アンフォは、バスに乗っていた女子生徒がほおに軽いけがを負ったと伝えている。
フランスでは、各地でユダヤ関係施設などに、落書きから、放火事件にいたるまで、様々な事件が相次いでいる。
犯人はほとんど逮捕されていないが、当地のイスラム教徒の社会では、同国での立場に不満を持つ若いイスラム教徒が中東情勢の悪化に苛立ち、一部犯行に加わっているとの見方が広まっている。(ロイター)
[4月11日12時11分更新]