イスラエル軍によるヨルダン川西岸への軍事侵攻で、過去の中東戦争によって難民となったパレスチナ人が、再び難民化している。
ヨルダン川西岸ジェニンの難民キャンプでは、イスラエル軍とパレスチナ人が銃撃戦を数日間にわたり繰り広げていたが、戦闘が沈静化するとともに、イスラエル軍のブルドーザーや戦車が侵攻し、民家などを破壊しているという。
ジェニンの難民キャンプには約1万3000人が居住していたが、住民などによると、ここ数日間で何千人もの住民が、このキャンプを離れた。
ジェニン郊外で難民援助を行っているアマル病院の職員、モハメド・ファザー氏は、「難民は次から次へと、100人から120人程度のグループ単位で到着している」と述べた。