イスラエルのカツァブ大統領は、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世への書簡で、ヨルダン川西岸ベツレヘムの聖誕教会に立てこもっている武装パレスチナ人の脱出を許容しないとし、教会の包囲を解除する意向がないことを示した。
複数の外交筋がこの日、9日付の同大統領の書簡の内容を明らかにした。
カトリック教会は、これに先立ち、イスラエルに対して聖誕教会の包囲を終了させるよう要請していた。
カツァブ大統領はこのなかで「キリスト教の聖地に対する敬意と配慮はあるが、遺憾ながら、無実のユダヤ人を殺害してきたパレスチナの武装テロリストの脱出と殺りく行為を阻止する以外に選択肢はない」と述べた。