(回答先: イスラエル軍が聖誕教会を攻撃開始か〔朝日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 08 日 14:10:53)
中東情勢の緊張を受けて、イスラエル側、パレスチナ側それぞれを支持するデモが、日曜日の7日、欧州各地であった。一部では荒れてけが人も出る騒ぎになった。イスラエル支援のデモを組織したユダヤ社会には中東和平を求める意見も根強く、デモの方針を巡って亀裂が表面化した。
ユダヤ教礼拝所シナゴーグなどへのテロが相次いでいるフランスでは、各都市で抗議のデモが組織された。パリでは5万人以上が参加。共和国広場―バスチーユ広場の約2キロを埋め尽くした。
呼びかけたのは仏ユダヤ人団体代表者会議(CRIF)。当初「反ユダヤ主義のテロへの告発」とともに「イスラエル支持」を掲げたため、組織内から「シャロン政権の横暴に手を貸すのか」との猛反発が出て「イスラエル市民への連帯」と変更された。納得しない知識人らはルモンド紙でイスラエル軍の即時撤退を求める論陣を張り、一部の左派急進派は同じ場所で「和平を求めるデモ」を開催した。
混乱を恐れる警察はデモの沿道を完全封鎖。地下鉄出口も閉じる厳戒態勢で臨んだが、暴徒化した参加者が警察官や報道陣を襲い、警察官1人が重傷を負った。
マルセイユでは同日、数千人が参加したイスラエル支持のデモ隊に数百人の若者グループが襲いかかり、参加者1人がけが。リヨンでもこの日1万人近くがデモに参加したが、ユダヤ人組織の代表者とイスラム教徒の若者団体が事前に会談。訴えを反ユダヤ人テロの撲滅に絞り、中東での対立を国内に持ち込まないことで合意したため、混乱は少なかった。
一方、パレスチナ支援のデモも7日、欧州各地であり、ブリュッセルやバルセロナでは1万人近くが参加した。6日にはパリで2万人が行進、ローマ、ストックホルムでも市民が集まった。
欧州では3月30日以降、フランスやベルギー、フィンランドでユダヤ教施設への攻撃が相次いでいる。6日朝にも、南仏ツールーズでユダヤ人が経営するスポーツクラブに火炎瓶が投げ込まれ、内部が壊れた。(10:57)