(回答先: テロに抗議、パリで5万人デモ ユダヤ人団体〔産経新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 08 日 11:59:53)
【ワシントン中島哲夫】
イスラエルとパレスチナの衝突収拾を目指し、中東に出発するのを前に7日、パウエル米国務長官は米テレビで、パレスチナ自治区に侵攻中のイスラエル軍の撤退が数日中にも始まるとの見方を示した。一方で、長官は米政府として撤退に目標期限を設けていないことも明らかにした。また、長官は「状況が許せば」、アラファト・パレスチナ自治政府議長とも会うように努めると述べた。
パウエル長官は電話会談したシャロン・イスラエル首相について「彼は(大統領の)メッセージを理解している」と述べ、「即時撤退開始」について真剣に受け止めていると説明した。また、長官は「数日中」または「極めて近い将来」に起きることを見守りたいと語り、イスラエル軍の早期撤退開始の可能性をほのめかした。だが、長官はブッシュ米大統領とシャロン首相が撤退終了の時期については6日の電話では「話さなかった」と明言。別のテレビ番組に出演したライス米大統領補佐官も、大規模な軍隊の秩序ある撤退には「時間がかかる」と指摘し、撤退期限を設けていないことを明らかにした。
一方、長官は自らの中東・欧州歴訪日程に言及し、モロッコでサウジアラビアのアブドラ皇太子、モハメド・モロッコ国王▽エジプトでムバラク大統領▽スペインで欧州の指導者はじめ、アナン国連事務総長、イワノフ・ロシア外相――の順で会談し、11日にもイスラエル入りしてシャロン首相と会うと語った。
また、「紛争の当事者双方と会う必要がある」として、アラファト議長と会談する可能性に触れた。
[毎日新聞4月8日] ( 2002-04-08-11:45 )