02/28 23:31 フセイン打倒の計画進める CIAが反体制勢力を支 外信138
【ワシントン28日共同】二十八日付の米USAトゥデー紙は、
米中央情報局(CIA)がイラクのフセイン政権を打倒するため、
内外の反体制組織を支援する秘密計画を進めていると報じた。米政
府当局者や元CIA高官の話として伝えた。
同紙によると、CIAはイラク北部で活動する反体制クルド人組
織や南部のシーア派イスラム組織の武装化や軍事訓練を計画。同時
にイラク軍兵士の寝返り工作を進めるという。
ブッシュ大統領は三週間前にCIAのフセイン政権転覆計画を承
認。最近、米外交官やCIA工作員がイラク北部に潜入した。
米政府はイラク内での工作と並行して、欧州で活動するイラクの
反体制派組織イラク国民会議(INC)の元将校らを集めた会合を
財政面で支援する。
ブッシュ大統領は大量破壊兵器を生産しているとしてイラクを「
悪の枢軸」と位置付け、あらゆる手段でフセイン体制を打倒する意
向を表明。軍事行動も辞さない構えで、国防総省は二十万人の米軍
兵員を含む対イラク攻撃計画の検討を始めている。
一方、二十八日付の米ニューヨーク・タイムズ紙は、米国務省当
局者の話として、米政府がイラク北部の反体制クルド人組織に対し
、無線通信機器の提供を準備していると伝えた。クルド人が無線を
通じてフセイン体制に批判的な勢力を助長するという。
(了) 020228 2331
[2002-02-28-23:31]