50年以上前に突然中東パレスチナに立てられた国イスラエル、考えてみれば不思議な国だ。国際社会の安定と発展に貢献したわけでもない。世界中からユダヤ教徒を集め、今や民族としての純粋性もなく、種々雑多な民族からなる移民集団が自分達の存在の根拠を中東パレスチナに主張している。ユダヤ人と称する不思議な集団をユダヤ教徒とすれば、イスラエルという国は存在する意味がない。ユダヤ教徒は米国に住んでも良いし、ロシアに住んでもよのである。米国市民でよく、またロシア国民であってよいのである。ユダヤ教徒達が彼らの国を持ちたいと望む根拠は、宗教迫害から逃れて安全に暮らしたいからなのであろう。ナチスドイツにより迫害されたユダヤ人アシュケナージはユダヤ教徒であり、本来はドイツ人であったと思われる。彼らはドイツ人ユダヤ教徒であっただけなのだ。ユダヤ教徒であることを理由に異質のものとして迫害されたのであろう。イスラエル国家は2000年以前にパレスチナの地に祖先のユダヤ民族が居住していたことを根拠にしているが、現在その地にはイエスの時代とは随分違ってしまったユダヤ教徒=ユダヤ人が住んでいる。そして彼らはパレスチナの地に、その存在を主張しているように見える。今後、中東ではイスラエル国民はパレスチナの先住民達と融和していかねばならないだろう。世界中からユダヤ教徒移民を受け入れるには、パレスチナは狭過ぎるのである。かれらユダヤ教徒移民の行き先は広大な米国でなければならない。