【バーレーン=岐部秀光】
中東アラブ諸国各地で5日、イスラエルによるパレスチナ自治区攻撃に抗議する大規模なデモが発生した。参加者の間からは仲介役の米政府を批判する声も多く、親米路線の穏健アラブ政府の足元を揺さぶっている。
あらゆる抗議集会を禁じているサウジでも今月初め北部サカーカなどで数百人規模のデモが発生、イスラエルとともに米国旗が燃やされた。
国営サウジ通信によるとナエフ内相は「こうした行動は認められないし二度と起こるべきではない」と指摘した。ただ、5日の金曜礼拝後に再び集会が呼びかけられており、東部ダーランなどでデモが発生したもようだ。
バーレーンでも各地で数百人規模のデモが発生。参加者の一部は「イスラエル支持をやめよ」と米政府を非難した。今週、イエメンで起きたデモでは「米国こそテロの親玉」との声が上がった。