米国の同時多発テロをきっかけに、米軍横田基地が夜間警戒のために設置した投光器の光で、隣接する東京都武蔵村山市の2軒の農家が栽培していた野菜が異常生育したとして、防衛施設庁は4日までに、2軒に合わせて約170万円の賠償金を支払った。東京防衛施設局によると、賠償金は日米地位協定に基づき、日本が25%、米国が75%を負担する。
同局によると、2軒の農家は計2000平方メートル余りの耕地で、ホウレンソウとブロッコリーを栽培していた。昨年9月以降、夜間も光を浴び続けた野菜の生育が早まり、収穫前に花が咲くなどして、売り物にならなくなった。米側も因果関係を認めたため、先月20日に賠償金が支払われたという。(19:46)