(回答先: 自治区で「イスラエル協力者」の処刑ひん発〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 02 日 22:30:24)
イスラエルのシャロン首相は2日、同国軍が3月29日からヨルダン川西岸ラマラのパレスチナ自治政府議長府官邸内で監禁しているアラファト自治政府議長について、自治区に帰還しない条件でならば亡命できる、と述べた。イスラエル放送などが伝えた。
シャロン首相は、官邸占拠などを決めた先の閣議で、アラファト議長の自治区追放を提案したと報じられていたが、首相自ら議長の自主亡命を提案したのは初めて。
これに対し、ロイター通信によると、アラファト議長は「いかなる状況でもこれを受け入れるパレスチナ人は1人もいない」と述べた。
イスラエル軍はラマラ近郊のパレスチナ治安警察本部も戦車部隊で包囲、テロの最重要容疑者約50人が本部内にいるとして身柄引き渡しを要求。イスラエル各紙(電子版)によると同警察本部は2日午後に降伏、大半が投降した。
一方、パレスチナ自治区への侵攻を拡大している軍は2日早朝、イエス・キリスト生誕の地とされるヨルダン川西岸の自治区ベツレヘムの中心部に侵攻した。
キリスト教徒が聖地として重視するベツレヘムの中心部に戦車などを進めたことで、イスラエルは国際的な批判を無視する姿勢をあらわにしたといえる。
エルサレム市内の検問所では1日夜、パレスチナ解放機構主流派ファタハの武装組織による自爆テロが発生。男と警官1人が死亡、2人が負傷した。
ANSA通信は、イスラエル軍の空爆によりベツレヘムのカトリック教会で火事が発生、イタリア人神父1人が死亡、教会関係者数人が負傷したと報じた。
議長の“亡命案”について首相は、軍が制圧したばかりの自治区カルキリヤ近郊で軍将兵を前に演説。亡命は「片道切符」と述べたほか(1)議長単独の亡命、(2)イスラエル閣議の承認−も付け加えた。単独亡命の理由として「議長の取り巻きには多くのテロリストがいるからだ」と語った。(共同)