【シンガポール1日=中津幸久】
マレーシアのマハティール首相は1日、クアラルンプールで同日開幕したイスラム諸国会議機構(OIC=57か国・機構加盟)のテロ問題に関する特別外相会議で基調演説を行い、「一般市民に対する攻撃はテロと見なすべきだ」と述べ、パレスチナ過激派による自爆攻撃もテロだと明言した。
イスラム諸国の会議で、パレスチナ人の自爆攻撃を名指しでテロと公言するのは極めて異例。これに対して、アラブ諸国は反発を強めており、最終日の3日に採択されるクアラルンプール宣言での取り扱いが注目される。
会議では1日、イスラエルのパレスチナ自治区に対する軍事行動を「国際法や規約を破壊する国家テロの極致」と非難し、国連安保理にパレスチナ人の保護とイスラエルに対する制裁を求める決議を採択した。
(4月1日23:15)