アラファトは生きていたぞ!
パレスチナ支援活動家の欧米人ら約50人が31日午後、イスラエル軍の制止を振り切ってアラファト自治政府議長が監禁されているヨルダン川西岸ラマッラの議長府を訪問、議長と会見した。
突然の訪問にアラファト議長は喜びの表情を隠さず、訪問者の1人と抱擁、同行した米CNN記者に「私は、民衆に囲まれて殉教者となる」などと語った。監禁から3日目に入り、72歳と高齢の議長の健康状態が懸念されていたが、元気な様子で健在ぶりをアピールした。
活動家のうち約10人は記者会見を行うため数時間後に議長府を出たところを、イスラエル軍に逮捕された。逮捕者には、反グローバリズム活動家として有名なフランス人のジョゼ・ボベ氏も含まれている。
残る約40人は「アラファト議長を守る人間の盾になる」として、1日未明(日本時間同日午前)現在、議長府内にとどまっている模様だ。