(回答先: Re: ブレジンスキー氏がブッシュ発言を「アラブ諸国からシャロン政権とぐるに見られる」と批判 [ABCワールドニュース] 投稿者 tomo 日時 2002 年 4 月 01 日 15:01:10)
tomoさん、こんにちわ。
ブレンジンスキー発言に「ほへ?」と言われるのはよくわかります。
19世紀の英国そして20世紀の米国という“表面的覇権”と同じように、イスラエル建国やシャロン政権成立そしてW.ブッシュ政権成立についても、歴史的で表面的な出来事としてみる必要もあると思います。
シャロン政権やW.ブッシュ政権は、現在の歴史状況で“役に立つ”勢力ではあっても、今後(数年後)の歴史状況のなかで、憎悪の対象として煽られることになり、捨て去られてしまう可能性が高いと思っています。
そして、両者を“役に立つ”勢力として政権に就けた人たちと、両者を憎悪の対象として煽る人たちは、同じ人たち(同じ権益に依拠している)でしょう。
これは、「イスラエル共和国」についても言えることです。用済みになれば、イスラエルは崩壊することになると思います。(用済みにならないうちに内部崩壊する可能性もあると思いますが...)
そして、米国の“覇権”も、用済みや邪魔になれば打ち棄てられることになります。
ブレジンスキーは、シャロン政権やブッシュ政権に対する“甘い”批判者ではあっても、イスラエルや米国に対する批判者ではありません。
“世界史的激動期”の今、これから先の世界がどういう方向に動かされていくのかについて少しでも手がかりか欲しいと考えれば、それなりの影響力を持っている人物の言動を丹念に見聞きし、それが何を意味しているのかを考えることが重要だと思います。
ほんとうに現在の世界を動かしている人たちは、今のみを考えて政策を決めているのではなく、めざす将来を考えながら今の政策を決めているのです。
そして、構想している将来をスムーズに実現するためには、今の段階から必要な種を撒いておかねばならないのです。
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※ [とりあえずの参照書き込み]
『妄想陰謀説:W.ブッシュとシャロンは祭壇に捧げられる子羊だった』
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/597.html
『共和党と民主党そして左翼』
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/593.html
『米国の「デフォルト宣言」→新世界通貨体制』
http://www.asyura.com/sora/dispute1/msg/237.html
『「イスラエル−パレスチナ全面対決」・「第5次中東戦争」・「第3次世界大戦」はすべて虚構である』
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/552.html