(回答先: イスラエル軍、治安警察を戦車で包囲〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 31 日 11:34:39)
【エルサレム海保真人】
ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラに再侵攻したイスラエル軍は30日も、アラファト・パレスチナ自治政府議長府の占拠とアラファト議長に対する監禁を続けた。軍に発電機を壊されたため数時間分しか充電がもたず、アラブ諸国などの指導者らとの最後の通信手段だった携帯電話も同日昼ごろから不通となり、議長は一時、外部と完全に接触が絶たれた。また、イスラエル軍は同日、イスラム教とユダヤ教の聖地があり、宗教対立が激しいヨルダン川西岸の都市ヘブロンに侵攻するなど軍事作戦を拡大させた。
前日に引き続き、外出禁止令が敷かれたラマラには外国人記者の立ち入りを禁止された。議長府をはじめ各所で銃撃戦が続き、戦車の砲撃で一部の建物が炎上。市内のビル内では頭部を撃たれたパレスチナ警官5人の遺体が発見された。また、イスラエル軍は再侵攻以降、パレスチナ人145人を拘束したと明らかにした。パレスチナ自治政府筋によると、この中にはアラファト議長の支持母体「ファタハ」中央委員のサヘル・ハバシュ氏らが含まれている。
拘束されたうち約60人は議長側近らとみられ、報道官や数人の護衛とともに監禁されたアラファト議長は、食料も底をつき始めているとされる。携帯電話が不通になった後、自治政府筋は「連絡が全く取れず、大変危険な状況だ」と語った。