03/27 06:49 暗殺察知し、帰国延期 アフガン元国王、米も警告 外信11
【ローマ26日AP=共同】イタリアに亡命しているアフガニス
タンのザヒル・シャー元国王の突然の帰国延期は、直前にブッシュ
米大統領がイタリアのベルルスコーニ首相に安全について懸念を伝
え、決まったことが分かった。イタリア外務省のアフガン担当幹部
が二十六日明らかにした。
イタリア軍の情報機関からも、元国王の乗った飛行機を撃墜する
暗殺計画などの情報が寄せられた上、カブール入り後は元国王やア
フガン暫定政権のカルザイ議長(首相)と敵対する勢力が、元国王
の警護を担当することが判明した。
ブッシュ大統領は二十一日にベルルスコーニ首相と電話で会談、
翌二十二日にも駐イタリア米大使が首相と協議し、イタリア政府は
延期を決めた。
当初はカルザイ首相が二十四日にローマ入り、元国王と一緒に二
十五日にローマを出発する予定だったが、二十三日に帰国延期が発
表された。突然の延期には元国王自身もカルザイ首相も驚いたとい
う。
帰国実現は四月半ば以降とみられ、元国王が帰国した場合も、イ
タリアの部隊が当分の間は元国王の警護を続け、暫定政権に任せな
い方針も決めたという。
(了) 020327 0649
[2002-03-27-06:49]