03/26 00:51 密通罪でまた死刑判決 高まるイスラム法批判 外信92
【ヨハネスブルク25日共同】ナイジェリアからの報道によると
、刑法にシャリア(イスラム法)が導入されている同国北部カツィ
ナ州の広報担当者は二十五日、離婚後に夫以外の男性との間に子供
をつくったとして密通の罪に問われた女性(35)に対し、同州の
裁判所が二十二日に石打ちによる死刑の判決を言い渡したことを明
らかにした。
また、昨年十月に一審で死刑判決を受けたソコト州の女性(35
)に対する控訴審では同日、同州の裁判所が無罪判決を言い渡した
。
イスラム教徒が多い同国北部では二年前から各州が相次いで刑法
にシャリアを導入しており、密通罪で女性が死刑判決を受けるのは
二例目。ソコト州の一審判決は国内外で批判されており、シャリア
をめぐる批判は今後、さらに高まりそうだ。
同国北部でのシャリア導入はキリスト教徒との宗教対立を招き、
これまで多数の死者を出している。アガビ法相は今月、シャリア導
入は憲法違反だとする書簡を各州知事に送っていた。
(了) 020326 0051
[2002-03-26-00:51]