03/23 21:49 テロ実行犯に炭疽菌症状 6月に治療と米紙報道 外信85
共同
二十三日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、
米中枢同時テロの実行犯の一人が、テロ三カ月前の昨年六月に、米
フロリダ州の病院で皮膚炭疽(たんそ)とみられる症状の治療を受
けていたことが分かった。
専門家グループは治療した医師から事情を聴き「炭疽菌による症
状と解釈するのが妥当で、ハイジャック犯らが炭疽菌事件の犯人で
ある可能性が出てきた」と結論付けた。米中央情報局(CIA)な
どもこの事実に注目しているという。
中枢テロの実行犯と、炭疽菌を混入した郵便物が各地で見つかっ
た事件を結び付ける証拠はこれまで見つかっておらず、司法当局は
米国人による犯行とみて菌を扱う研究者らを中心に捜査していた。
治療を受けたのは、ペンシルベニア州に墜落したユナイテッド航
空機を乗っ取ったアハメド・アルハズナウィ容疑者。パイロットを
名乗ってフロリダ州の病院を訪れ「二カ月前にぶつけた」と説明し
て黒ずんだ足の傷の治療を受けた。テロで同容疑者が死亡した後、
所持品から治療薬が見つかり、フロリダ州の病院での治療歴が分か
った。
司法当局者によると、米連邦捜査局(FBI)によるテロ実行犯
のアパートなどの捜索では、炭疽菌とのつながりは見つかっていな
い。(共同)
(了) 020323 2148
[2002-03-23-21:49]