【イスラマバード春日孝之】
パキスタンのムシャラフ大統領は建国記念日の23日、テレビとラジオを通じ、国民向け演説を行った。緊張が続くインドとの関係について「我々はカシミール問題領有を含め、すべてを対話により解決したいと望んでいるが、インドが軍事力で臨もうとするなら、その挑戦を受けて立つ」と述べ、インドが軍事行動を起こせば、軍事力で対決する姿勢を改めて鮮明にした。
印パ両国は、昨年12月にニューデリーで起きたインド国会襲撃事件以来、国境やカシミールの実効支配線(事実上の国境)沿いに大量の兵力を配備したままで、散発的な交戦が続いている。
演説では、テロやイスラム過激派との戦いや貧困撲滅などに取り組む姿勢を改めて強調した。
[毎日新聞3月23日] ( 2002-03-23-20:26 )