03/19 00:07 IAEAが核査察求める 北朝鮮とイラクに 外信109
【ウィーン18日共同】国際原子力機関(IAEA)のエルバラ
ダイ事務局長は十八日、ウィーンのIAEA理事会で演説し、核拡
散防止条約(NPT)に基づき、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮
)とイラクにIAEAの核査察を受け入れるよう求めた。
事務局長は、北朝鮮は核査察を朝鮮半島エネルギー開発機構(K
EDO)の軽水炉開発と結びつけて拒否しているが、NPT加盟国
である以上「条約は効力を持ち(北朝鮮も)拘束される」と指摘。
また査察の完全実施には三、四年は必要で、(建設計画推進のため
には)一刻も早い開始が必要とした。
またイラクについては、IAEAの通常の核査察は受け入れてい
るが、国連が求めている核兵器など大量破壊兵器の開発疑惑を調べ
る査察の「代用にはならない」と強調、(疑惑払しょくには)IA
EAなどによる査察が必要と述べた。
一方で、北朝鮮が一月に平安北道寧辺のアイソトープ(同位元素
)加工研究所にIAEA査察官の視察を受け入れたことについては
「小さいが歓迎すべき一歩」と評価。また今月初めに英国で行った
北朝鮮の核施設の使用済み核燃料の検査に、北朝鮮の当局者三人が
立ち会ったことも明らかにした。
(了) 020319 0007
[2002-03-19-00:07]