イスラマバードのキリスト教教会で手榴弾を使ったテロが発生し、5名が死亡し、数十名が負傷したことは既報だが、本日(3・18)にNHK衛星1で放送された「ABCワールドニュース」は、テロの対象になった教会の所在地からなぜあのようなテロが起きたか疑問を提起した。
● 犯人が教会の扉から入ってくるところを牧師が目撃している。
● 手榴弾は2発が爆発したが、他にも3発が床に転がっていたバックに入っていた。
● 使用された手榴弾はロシア製である。
● スリランカ大使夫妻も死亡した。
● 犯人は逃亡して見つかっていない。
● 教会の場所は、米国大使館から800m離れた外交官居住地区にあり、パキスタンで最高の安全性が確保されていた。
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★ 手榴弾テロが発生した教会は、外交官が利用する宗教施設ということで、パキスタン大統領府に匹敵する警備が行われていたようである。
そのような教会になぜ手榴弾が持ち込めたのか謎である。
そして、そのような犯行を行った後でなぜ無事に逃亡できたのかも大きな謎である。
いつものことだが、日本のメディアは「パキスタン政府の米国追随に反対するイスラム過激派による犯行ではないかと疑われている」と報じているが、ことの真偽をきちんと確認しないまま、ある特定の価値観を持った組織や個人の犯行と決めつける価値観は度し難いものがある。