【ワシントン布施広】ブッシュ米大統領は17日、イスラマバードの教会で、米国人2人を含む5人が手りゅう弾で死亡したことに対し、「罪もない市民に対するテロ攻撃に激怒している」との声明を発表した。またパウエル国務長官も同日の声明で、「国際的な教会における軽蔑すべき攻撃」と強く非難した。
同日テレビ出演したマケイン上院議員は「明らかにテロ行為」としたうえで、「頭のおかしい個人」の行為なのか、「米国人を殺害する全体的な計画の一部」なのかが問題との見解を示した。
「教会テロ」で死亡したのは米国人外交官の妻と娘だが、犯人が米外交官の家族がいることを知っていたかどうかは明らかでない。米政府はウォールストリート・ジャーナル紙のパール記者の誘拐・殺害に続く米国人対象の事件として事態を重視。ブッシュ大統領は声明で、「我々はパキスタンと緊密に協力して、テロに関与した者を裁きにかける」と述べた。(毎日新聞)
[3月18日11時10分更新]