03/17 09:52 ハイジャック方法など訓練 アルカイダ内部文書 外信13
【ニューヨーク16日共同】ハイジャック方法やボツリヌス菌な
どの生物化学兵器の作り方など、ウサマ・ビンラディン氏のテロ組
織アルカイダの訓練キャンプやアジト内で行われた訓練内容の全容
が十六日明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)
が伝えた。
米軍の空爆で逃亡したタリバン兵やアルカイダ兵が訓練キャンプ
やアジトに残した文書に記録されたもので、同紙の複数の記者が回
収して明らかにした。
記録は全部で五千ページ超。武器や弾薬の在庫状況、パンや野菜
など食料品の支出記録、訓練内容などが記載。また、組織内の上官
に対する不満をぶちまける文書も含まれていた。
訓練は、腕立て伏せや腹筋運動などの基礎体力、地対空兵器の使
用法など基本的な歩兵部門のほか、天測航法、諜報(ちょうほう)
活動の方法、ニトログリセリンやダイナマイトなど爆発物や猛毒物
質のシアン化合物の作り方から扱い方、さらに飛行機、バス、船な
どを乗っ取る方法も含まれていた、という。
また、キャンプではパキスタン、シリア、エジプト、サウジアラ
ビア、イラク、中国、英国、米国、カナダなど二十カ国以上の出身
者が訓練を受けたという。
(了) 020317 0952
[2002-03-17-09:52]