ロシアのアレクサンドル・パノフ駐日大使が14日、東京都内で開かれた日本対外文化協会の研究会で講演し、北方領土問題での「並行協議」について、「イルクーツク首脳会談で生まれた可能性は無くなった。新しい交渉ベースを探さなければならない」と話した。
鈴木宗男代議士を巡る一連の問題については、「鈴木氏は数カ月前には政府を代表し、与党の重要なポストにあった人だ。疑惑は日本の国内問題であり、日ロ関係の改善に果たした役割は否定できない」と話した。
東郷和彦・オランダ大使については、「一番堅く信頼できる外交官であり、四島返還にいつも集中していた」と称賛。外務省の佐藤優・前国際情報局主任分析官にも言及し、「日ロ関係の改善を目指した2人が非難されるのはなぜか、今も理解できない。個人的には現在、外務省にこの2人を上回るロシア通はいないと思っている」と擁護した。
★同系メディアですが"AERA"によりますと、その2人の外交官はロシア情報関連の「縁」で、模佐渡との距離が近かったんだそうですね。
そういう面からもパノフ氏の評価は正確なものがあるのでしょう。
国際情勢の受動的かつ急激な変化に右往左往するかにも見える日本の対外情報能力の、
一層の質的・量的・思想的成長を期待したいものです。