2002年3月10日 サンデープロジェクトから
独占スクープ フセイン大統領の腹心 イラク アジズ副首相直撃!
イラク タリク・アジズ副首相《中継》バグダッド,高橋和夫(放送大学助教授)
(アメリカ・ブッシュがイラクは悪の枢軸だと言った。査察を受けなければ攻撃すると言っている。イラクはどうするのか?)
田原:悪の枢軸発言について
アジズ:不当なもので拒絶する。イラン・北朝鮮の間に何も関係や枢軸はない。悪の国でもない。悪はむしろアメリカだ。アメリカは他のあらゆる人を脅かし、世界に不安を広げてる。イラクは平和を愛する国であり、我々の国・地域に平和を広げ様としている。
田原:ブッシュはイラクがテロ支援国家で大量破壊兵器を秘密裏に開発してると言ってるのは事実か?
アジズ:全く真実ではない。イラクに7年半査察が入ってあらゆる部分を査察して、あらゆる武器を破壊され、もう全く兵器のないきれいな国家になり、それは自信があり、以後も兵器を作ってない。ブレアさんが製造再開したといったので、査察しろと言ったが、査察に来なかった。これは彼が本当の事を言って無く、証明できないと言う事だ。
田原:アメリカは査察したいと言うが、イラクが拒否するという。大量殺戮兵器を開発して無ければ受け入れたらどうか?
アジズ:査察だけの問題ではなく、安保決議687(安保理の湾岸戦争停戦決議)があり、経済制裁の解除と中東全体から大量破壊兵器を無くする事も含まれている。アメリカはひとつだけを主張して、彼らは平気で他の違反をしている。
我々は1991年以来守ってきたが、彼らが守って初めて我々に要求できるのではないか?
田原:このままでは経済制裁が続く、イラク国民が苦しんでるが?
アジズ:他の国の帝国主義のせいだ。査察が98年までいたが、査察をしないでスパイやゲームをしてただけだ。しかも、国際社会に嘘ばっかり言ってた。正直に査察をした訳ではない。国連決議案を正直に守ってくれたら十分話し合いに応じる。イスラエルを含んだ中東地域から大量殺戮兵器をなくするなら、、、、イスラエルは核兵器も生物兵器も化学兵器も持ってる。どうしてイスラエルだけはほって置くのか?イスラエルはそうした兵器を実際にパレスチナに使って毎日・毎晩戦争をしてる。
田原:4月にアナン・サブリ会談がある。どうか?
アジズ:国連に合法的な提案をしてるので、アナンの反応をみたい。
経済制裁をやめ、(イスラエルを含んだ)中東全体を考えればれば査察を受け入れるという提案もしてる。
高橋:イラクは査察を受け入れをちらつかせながら引き延ばしにでると思う。
高野:イラクの言い分に分がある。アメリカのやり方が乱暴だ。
草野:(同感らしい)今朝の朝刊で・・?・・アメリカはシナリオ持っている。大丈夫か?
(CM)
田原:査察に応じなければ攻撃すると言ってるが
アジズ:我が国を守る。これまでも継続的に攻撃されている。
田原:国民は大変では
アジズ:国民は国を守る用意がある
田原:日本はアメリカの同盟国だが、言うことはないか?
アジズ:侵略に参加しない、政治的・経済的にも支持しない事を望む。アメリカの同盟国の多く、ヨーロッパ・アラブ諸国はほとんど侵攻に反対してるが、アメリカといい関係にある。盲目的な侵略的な戦争好きのアメリカに従わないという事です。
田原:日本国民はアメリカ・イラクの戦争を望まない。アメリカは亡命したイラク軍の幹部を集めてフセイン政権の転覆を望んで工作しているが?
アジズ:アメリカの手先でロンドンあたりでやってるが、イラクにきてやったらどうだ。
我々はアメリカの脅しにのってない。平常心でやってる。
田原:9.11テロをどうみるか
アジズ:テロには反対で、あのテロはやった人とアメリカとの関係で我々とは全く関係ない。
田原:アメリカのアフガン攻撃をどうみる?
アジズ:アフガン国民に対する攻撃で、政治家や軍人は生きてる。死んでくるしんでるのは一般人だ。
田原:アフガン攻撃をイスラム諸国も支持してるが?
アジズ:他の政府には意見を言う立場にないが、アメリカの恫喝でやってるのかもしれない。しかし、彼らももう十分だと思ってると思う。
田原:(山崎さんに)日本はどうするか?
山崎:法律に基づいて行動する。その時の状況。ラディンがイラク潜伏なら攻撃するかも。
強力な決議が国連ででたら可能かもしれない。
悪の枢軸発言:そうだと思う。大量破壊兵器懸念してる。
北朝鮮とは国交正常化にむけて努力してるが、誠意が見れないので不信感を持ってる。
高野:ドイツ外相はアメリカは我々を衛星国として扱っていると反論したが、日本は衛星国を自分から買ってでてる様だ、アメリカにはっきり者を言わないとだめじゃないか?
山崎:キッシンジャーにはイラク攻撃したらアメリカ支援するとは限らない。慎重論だと話した。言うことは言う。