03/15 15:59 地方と中央の分裂決定的に 混迷続くマダガスカル 外信76
【ナイロビ15日共同】昨年十二月の大統領選挙の混乱が続くマ
ダガスカルで、大統領就任を宣言した首都アンタナナリボのラベロ
マナナ市長派が事実上掌握した「中央」と、現職のラチラカ大統領
派の「地方」の分裂が決定的になりつつある。
市長派は八日に国防省の建物を占拠したことで、首相府を除くす
べての政府省庁を市長が任命した「閣僚」が掌握、首都での大統領
への圧力を強めている。
これに対し、大統領を支持する五自治州の知事は東岸のトアマシ
ナへ「首都」を移転、港湾から首都へ向かう幹線道路をバリケード
で封鎖する作戦に出ており、ロイター通信などによると、首都の市
民生活にもガソリン不足など深刻な影響が出始めている。
アフリカ統一機構(OAU)は、これまで三回にわたり両者を仲
裁。だが、最初の二回の仲裁では、直後に市長が大統領就任を宣言
したり、国防省を占拠するなど、仲裁は市長派から完全に無視され
た。
三回目の仲裁では、両者に暫定政府樹立とやり直し選挙を求めた
が、その直後にはトアマシナで両者の支持者同士が衝突、両者の対
立の泥沼化に歯止めをかけることすらできていない。
地方に市長支持者がどれだけいるかは不明だが、十二月の一回目
の投票で勝利したと主張する市長の姿勢が軟化する気配はなく、対
立が長期化する公算が大きい。
市長はメリナ人が住む中央高原出身で、大統領はベッチミサラカ
人が住む東岸出身。メリナ人への迫害の情報もあり、このまま対立
が長引いた場合、中央と地方の衝突が人種間抗争に発展する可能性
もある。
(了) 020315 1559
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03/15 17:13 差し替え マダガスカル本記 外信76
共X3T761外信76S「地方と中央の分裂決定的に」(2)
完(2)の21行目「人種間」を「民族間」と差し替え、21―2
2行目「抗争に発展」に続ける。
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