本日(3・14)午前NHK衛星1で放送された「ABCワールドニュース」は、国防総省職員が「公的用途限定クレジットカード」が私的に流用されている問題が連邦議会上院で追求されたことを報じた。
● 連邦議会は、国防総省ではかなり前から問題になっていたが、政府は関心を示してこなかった。「公的用途限定クレジットカード」で、バッグ・ヘッドホン・ブランド品・ラスベガス旅行費用などが購入されていて、平均的に年間1万5千ドルから2万ドルが私的目的に流用されている。
● この問題を取り上げたのは、民主党上院議員ブラスリー氏で、「この問題を国防総省は気にしていないようだ。100万人以上の職員がクレジットカードで盗みを働いている」と語った。
● 昨年調査された2ヶ所の海軍施設では、文具や設備の調達に使われていたクレジットカードがたびたび不正に使用されていたが、8ヶ月後もほとんど改善されていない。まったく手がつけられない状態にある。
● 海軍のタイニー・メイジ氏は、洋服・コンピュータ・ガス代・食品・航空券などで1万2千ドルを個人目的で流用したが、問題になるどころかその後昇進し、現在は、陸軍の財務担当高官になっており、総括的に現金を取り扱える立場になっている。
● 国防総省のニック・フォンジェロン氏は、愛人の豊胸手術代に流用したが、あとで政府にお金を返したと言っている。しかし、お金を返した人はほとんどいない。
● ブラスリー上院議員は、この他にも、700人の軍人が無断で旅行費用に流用していたとして、そのリストを議会に提出した。
● 国防総省は濫用を減らす努力をすると言っているが、その一方で、1回当たりの利用限度額2千500ドルを2万5千ドルに引き上げるよう議会に要請している。
======================================================================================
★ 国防総省最高幹部たちが、税金を使って中堅幹部を“買収”しているという構図ですね。
これじゃあ、いろいろ知っている人も、真実を語るわけにはいかないでしょう。