03/14 11:09 通信傍受で動き把握か 東ティモールで豪政府 外信53
【シドニー14日共同】十四日付のオーストラリア紙シドニー・
モーニング・ヘラルドは、一九九九年の東ティモール騒乱前後にオ
ーストラリア軍情報機関がインドネシア政府や軍幹部の電話などを
傍受し、騒乱や二十万人以上に及ぶ住民の西ティモールへの脱出計
画にインドネシア閣僚レベルが関与していたことを把握していたと
報じた。
同紙は傍受内容の写しの一部を入手したとし、九九年二月から九
月にかけて軍が得た情報の要約を掲載。併合派民兵組織を動かして
いた東ティモール現地の軍・警察司令官らに当時のフェイサル・タ
ンジュン調整相(政治・治安担当)が頻繁に連絡を取っていたと指
摘。虐殺、破壊活動に深く関与したとしている。
また西ティモールへの大量の避難民「発生」問題では、現地の軍
幹部とユヌス情報相、ヘンドロプリヨノ移住相(いずれも当時)が
住民大量輸送の方策について協議していたという。
報道によると、オーストラリア政府はこの情報を極秘扱いとし、
国連の真相解明調査などにも提供されないままとなっていた。
(了) 020314 1108
[2002-03-14-11:09]