難民認定を申請中に東日本入国管理センター(茨城県牛久市)に収容されたアフガニスタン人6人が、センター内で硬貨やせっけんなどを飲み込んで自殺を図り、病院に運ばれていたことが13日分かった。6人は助かったが、一斉摘発があった昨年10月以降、自殺未遂を起こしたアフガン人は8人になった。
面会した弁護団によると、6人は11日午後、今月1日の東京地裁決定で別のアフガン人7人が解放され、1人が仮放免となったことについて職員に「なぜ彼らは出られ、自分たちはだめなのか」と説明を求めた。職員が「元気だから仮放免しない。体を悪くしたら仮放免、もっと悪くしたら難民と認められる可能性もある」と答えたため6人がそれぞれ10円硬貨4、5枚やトイレのせっけんを飲んだという。
法務省入国管理局は「全員、外部の病院で適切な治療を受け、生命に別条はない。その後の健康状態にも異常は認められない」と話し、職員の発言については「そんなことを言うはずがない」と否定している。
この問題で国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は13日、各国の会員らが森山真弓法相と川口順子外相あてに難民申請者の収容を止めるよう抗議の手紙などを送る緊急行動を始めた。(毎日新聞)
[3月14日9時51分更新]